
今日は初めてのプレミアムフライデーが実施されましたね。
とは言っても一体どこの企業が取り入れたの?と聞きたいくらい普段と変わらない日でした。
今日は午前中に新宿へ行って用事を済ませ、帰り道にふと思い出しました。
「そういえば村上春樹の新作が発売されたんだった…。」
今朝子どもの準備をしながらNHKを見ていた時に、「ついに出ました!ファンが書店で行列を作って待っています」と大騒ぎになっている様子が放送されていたのです。
毎回何でこんなにニュースで取り上げるのだろう、と思いましたがこの出版不況のご時世においてはこれだけ本を売ってくれる作家さんというのは大変貴重な存在なのですよね。
確かに他にここまで大きく売り上げる人は思いつきません。
私は大学生の頃から読み続けている長い(つもりの)ファンなので、もちろん上下巻買ってきましたよ。
現実と向き合わなくてはならない日々に少し休息を与えてくれる
私は普段、本業のシステム開発の仕事やブログの記事などでビジネス寄りの文章を多く書いています。
でもよく読む本は小説やマンガ、エッセイ、そして美容やライフスタイル関連の雑誌がほとんどを占めています。
自分が書く文章とは異なるジャンルのものに多く触れることで、より多くの表現ができるからだと思っています。
そして何より、読んでいて楽しい!
村上春樹の小説はその中でも、かなりの想像力が必要です。
普通に日常生活を送っているだけではまず遭遇しないであろう人々や出来事…
この話では一体何が行なわれているのだろう?と自分なりにイメージしながら読んでいくので適当に流し読みをすることができません。
今日買ってきた騎士団長殺しはまだ序盤しか読んでいませんが、早速村上ワールド全開でこれは来たな…!と思いました。
現実の世界は子どもの世話に追われていたり、義理の親戚付き合いで疲弊したり、面倒な仕事を頼まれて疲れ果てたり…といったあまり考えたくないことに囲まれています。
でも本の中では自分とは全く違う人の人生を疑似体験できる。例えるなら大人の空想社会のようなものでしょうか。
いつもは何もなかったような顔をして仕事に向かう大人たちが、小説を読んでいる少しの間は子どもの頃のような気持ちに戻れるのかもしれません。
テレビのニュースでは買った本をそのまま読める特設スペースが設けられていて、ファンの人たちが嬉しそうにページをめくっていました。
私もしばらくの間は退屈しなくて済みそうです。

- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/02/24
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